女子硬式野球の今後~ピッチャー~


 

 

『野球は投手で決まる』

って良く言いますよね。

(野手的には投手で野球を決めさせたら駄目ですが)

守り勝つチームを目指すと、投手中心にチームを作っていくと思います。

ピッチャーについて、女子野球を指導してきた感想、そして今後どうなって欲しいかを僕なりに書いてみようと思います。

(自分への意識付けも含めて)

 

変化球が多すぎる。

これが率直な感想です。

かわすピッチングをする選手がほとんどです。

理由は、『ストレートを打たれるから』だと思います。

試合で投げていて、打たれて良いと思う投手はいません。

抑えたい ⇒ ストレートを打たれる ⇒ 変化球は抑えられた ⇒ 多投

変化球中心の組み立てになっていると思っています。

 

例えば、高校生の投手がいます。

体力もこれから付いてくる、技術もこれからついてくる。

伸び代しかない選手が変化球を多投する姿を見て、これでいいんだろうか?って考えます。

この選手の将来は?って。

今は変化球で抑えられてるかもしれないけど、変化球が打たれたら苦しいです。

(変化球の球種を増やす方向になっていくのかな)

試合で抑える事も大切だけど、まずストレートを磨く事の方が大切なんじゃないかなと思うのです。

(指導方針は人それぞれなので、あくまで僕の意見)

誤解を生みたくないので説明しますが、変化球が悪いと言ってる訳じゃないです。

女子プロの小西さん、中島さんなど完成された投手には変化球が沢山あっても良いと思うし、変化球があるからストレートが生きるんだと思います。

小西さん、中島さんでもストレートが良くないと変化球が生きませんからね。

 

見てきた感想を踏まえて。

『ストレートで勝負できる投手を増やす』

球速ではなく、切れを良くするように取り組むべきだと思います。

まずストレートを磨く。

変化球でかわすピッチングはいつでも出来ます。

女子野球を見ても、ストレートで押せるのは、黒崎選手、新宮選手、有坂選手、宮原選手(プロ)かなぁ。

磯崎選手は変化球を混ぜてストレートを早く見せるタイプだと思うので。

里選手はスライダーが生命線だと思うので。

ストレートを待ってる打者にストレートを投げて勝負できるのは、この4人ですかね。

(まだ知らない選手沢山いますが、パッと思い浮かんだのはこの人達)

 

変化球は2種類あれば十分です。

(だと思います)

ストレート、スライダー、カーブ(チェンジアップ)

変化球を増やすなら、ストレートをコースに投げ分けれるコントロールを付けてから。

(特にインコース)

ヤクルトの石川投手は大学の先輩です。

石川さんは大学の時、シンカーを覚えてから勝てる投手になったと聞きました。

シンカーがもちろん切れのある球だと思うんですが、インコースのストレートとスライダーが良いから、外に逃げるシンカーが生きて勝てるようになったらしいです。

『石川の本当に良いボールはスライダー』

って聞いた事があります。

石川さんでもストレート、スライダー(カーブ)、シンカーの組み立てです。

スライダーとシンカーだけの組み立てなら打たれてる。

ストレートがコントロール良く切れがあるから打ち取れるんだと思います。

 

打者目線で言うと。

ストレートに詰まりたくないです。

(インコースの)

なので、ストレートが速く感じるとタイミングを早めに取ります。

差し込まれないように。

早めに取ると、変化球に待ちきれず泳がされてしまう。

変化球にタイミングを合わせるとストレートに詰まってしまう。

これがタイミングが合わない理由です。

でもストレートが速く感じなかったら、タイミングを早めに取る必要がない。

なので変化球を待てる余裕がでるし、ストレートにもタイミングを合わせやすいんだと思います。

 

ストレートで押せない投手がする事は、『ストレートを速く見せるようにする』です。

切れを良くし、変化球との急速差やベースの横幅を使って速く見せたい。

腕の振りを変えない事も、タイミングを取りづらくします。

(変化球で腕の振りが遅くなる投手がいっぱいいます)

ストレートを速く見せる ⇒ 変化球が生きる

なので、まずストレートを良くする努力が必要です。

 

ストレートを良くするのって時間がかかります。

やるべき練習は沢山ありますよね。

筋力不足とフォームの問題だと思うので、選手の身体が出来るまで何年もかかると思います。

だから、変化球ですぐ打ち取れる方が楽だと思います。

でもね、何年か後に振り返った時にこのままで成長していくのかな?って思うんです。

選手のピークを考えて指導した方が良いのかな?って。

それが試合に勝つ事にも繋がりますからね。

目先の勝利じゃなく、ずっと勝ち続けられるチームになるんじゃないか、と思ってます。

 

世界一のレベルをずっと続けるには、もっとレベルアップが必要です。

日本代表チームだけで技術的に成長する事は稀です。

レベルの高い選手のプレーを実際に見れるのは財産になりますが、チームとして過ごせる時間が少ないです。

なので、所属チームでの指導がとても大切になってきますよね。

今年の夏だけじゃなく、5連覇を目指す再来年、もっと先のW杯に向けて今から取り組む必要があるんじゃないかって思っています。

今年のW杯へベストで出れるように。

その次のW杯にもベストで出れるように。

その次も、その次も。

短期的な目線だけじゃなく、長期的な目線で選手と向き合いたいと思っています。

 

渾身のストレートを特大のホームラン打たれたら面白いでしょ?

投手のレベルアップが、野手のレベルアップに繋がりますからね。

オールスターのストレート勝負みたいなのがあっても良いんじゃないかと思うんです。

(さすがに大事な試合ではやめてね笑)

伸び代しかない選手の成長を楽しみにして、これからも教えて行きたいと思います。

 

 

2 thoughts on “女子硬式野球の今後~ピッチャー~

  1. 何時も楽しみに拝読させて頂いております。
    自分の考えと同じだったので参考にもなりますし、
    ブレズに選手を育てていきたいと思います。

    益々の活躍を期待しております。
    ありがとうございました。

    • コメントありがとうございます。
      少しでも女子野球に貢献出来るように頑張っていきます。
      これからもよろしくお願いします。

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